二〇〇四年二月十六日
P夫さんの進路を占う。
はじめまして。P夫と申します。3×才です。
来年の春から、どうしたらよいものか迷っています。
もし占ってもいいよ、ということでしたらぜひお願いします。
わたしは3年前からある鍼灸の学校に楽しく通っています。
まだあと1年半ありますが、始めてみたら鍼灸は楽しくてこのまま鍼灸師の資格をとって、その後はどこかの治療院に入って、仕事にしていくのもいいなと思ってました。
なのに、今年の夏にたいした考えもなく小学校の教員採用試験を受けてしまい、思いがけず受かったことがわかりました。 でも、実際に受かったことがわかると、まわりの人の反応と自分の気持ちも少し変わってしまいました。
いま、迷っているのは、鍼灸学校と教員の仕事が両立しないので来年の4月からどうしたらよいかと考えているのです。
どうか、易でよいアドバイスをお願いします。
鍼灸やマッサージはご時世を反映してか人気の高い職種のようです。中川社長が知り合いのマッサージ師に聞いたところ、あちこちの駅前などに乱立して単価も安くなっているので、「生活」のことを考えたらとてもやっていけないとのことでした。
このマッサージ師の意見を聞くまでもなく、教師と針灸師のどちらをとるかといえば、多くの人は教師を勧めるに違いありません。生活が保障されているのが大きなポイントでしょう。
世間の考え方からすれば、教師になったほうがよいとなりましょうが、果たして占いのほうはどのような結果になるでしょうか。
それでは占ってみましょう。
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雷風恒の上爻を得た。
「恒」とは恒常の恒です。雷と風は常に動いて止まるところをしりません。雷と風のたゆまぬ働きがあってこそ、種は芽を出し草木は生い茂ります。常に同じことが繰り返されて、自然の恒常性が保たれるのです。変わらないように常に努力を行うということでは、人の営みもまた同じです。
しかし、常に動くといっても、振り子のような循環運動ではありません。自然においては時として地震や台風が起り、環境が激変することもあります。日々の営みのなかにも疑念や躊躇、誘惑など絶えず入り込んできます。進路の変更もあるでしょう。「恒」という卦はこのような自然や人のあり方を含んでいます。
それでは、P夫さんはどちらを選べばいいのでしょうか。
上爻を見てみましょう。
振(うご)くこと恒(つね)なり。凶。
この爻は雷(辰)の極点にあります。これまで目指してきた道とは違うものに興味が芽生え、気持ちの揺れが一番はげしい状態です。P夫さんでいえば教師になるということを指すと思われます。このようなときに世間の価値観や人の意見にまどわされ、これまでとは違う道を選んではいけないということです。
ゆえに、教師は選んではいけないと易断いたします。
進路を決断するときのポイントは、その道が心の底から好きかどうかです。好きであれば自分なりの創意工夫もできましょう。少なくとも悪いということはありません。
P夫さんが賢明な進路の選択をされんことを祈念いたします。