二〇〇五年十二月二十日
YMさんと彼の今後を占う。
はじめまして。東京のYMです。
私は自分の度重なる不貞が原因で三年前に離婚しました。
その後は激しい後悔と自責の念のために精神のバランスを崩し、入退院を繰り返しました。自殺未遂も何度か起こしました。今では私はすっかり身持ちが硬くなり、親元で障害者年金をもらいながら暮らしています。
別れた夫は頑固なところもありますが、聖人のような人で、性別を超えて大切な存在であり続けています。彼を超える人はいないと強く思っています。彼に対する私の気持ちは、幼子が母親に対して抱くのと似ているような気がします。
彼とはたまに会って食事をしたりしていたのですが(色っぽいことは全く抜きで)、この秋彼が失職してしまい、精神的なダメージから、私に付き合うことがしんどいと言ってきました。たまのメールや電話も勘弁して欲しいと。たまに顔をあわせたりメールする程度の友人で構わなかったのに、それもダメなんて・・・。
理不尽なのはわかっています。彼のほうがまともなのもわかっています。ただ何年も思い続けてきた私の気持ちだけが、わりきれずやりきれないのです。
今後、私と彼の間柄はどうなるのでしょうか。私の気持ちや状況に変化は起こるのでしょうか。彼はどうなるのでしょうか。
よろしければ、鑑定をお願いいたします。
なんとも重いメールです。YMさんに問い合わせのメールを送ったところ、どうやら彼女は躁鬱病を患っているようです。不貞に走ってしまったのも気分のコントロールができないことと関係あるのかもしれません。心を病むYMさんにとっては彼は本当に心の支えでした。
しかし、YMさんにとっては聖人のような彼も度重なる不貞には耐えられなかったようです。ここに来てもう会うのもやめようという話になりました。
YMさんと彼はどうなるのでしょうか。占ってみましょう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇

水火既済の四爻を得た。
下から爻を見てみますと、陽陰陽陰と陰陽が交互に秩序だって並んでいます。陰陽が規則正しく配列されているところから、物事が完成した状態をしめします。ゆえにこの爻を既済といいます。
YMさんと彼の関係が「既済」とはどういうことでしょうか。済むは文字通り終わったという意味です。ということは、残念ながら彼との関係は終わっております。
もはや、彼との関係は過去の記念碑的な出来事といっていいでしょう。
ゆえに、YMさんは彼のことは思い出として大切にとっておくのがよいと易断いたします。
それでは、今後YMさんはどうすればよいのでしょうか。
四爻を見てみましょう。
繻(も)るに衣じょたり。終日戒(いまし)む。
とあります。
済には渡るというもう一つの意味もあります。この場合は川を渡るときに船の水漏れを警戒して、穴を塞ぐ布切れをたずさえるといった意味です。
川はその時々の人生の流れといっていいと思います。穴の空きそうな船はYMさんの傷ついた自我でしょう。ようするに自分を手当てしながら渡っていかなければならないということです。YMさんが彼との関係に区切りをつけるためには川を渡りきらねばなりません。でも慎重に行動すれば大丈夫です。
川を渡りきったとき、向こう岸には別の人生がありましょう。
YMさんの人生に新たな展望が開けんことを祈念いたします。
易の部屋に戻る