二〇〇二年十月五日
フセインの運命を占う。米国によるイラク攻撃がとりざたされています。
米国はフセイン体制の打破をめざしています。しかも単独でも攻撃は辞さないという立場です。ひとたび戦争が開始されればフセインの運命はどうなるのでしょうか。空爆による殺戮、内偵による暗殺、混乱による行方不明、戦争をまえにしての亡命などいろいろと考えられますが、おそらくはフセイン体制は瓦解するというのがおおかたのみかたでしょう。
各国もポストフセイン体制をにらみながら動きだしているようにも見えます。しかし、フセインはこれまで幾多の困難な状況を乗り越えて政権を維持してきました。イランイラク戦争、湾岸戦争、その後の内乱、政権内の内偵、どれをとっても失脚しても不思議はありません。
フセインは意外にしぶとく政権を維持するかもしれません。
そこでフセイン大統領の運命を占ってみました。
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風水渙の五爻をえた。
水の上に風が吹けば、水面は幾重にも波をうち、しぶきをあげます。渙とは水が飛び散るという意味です。
このことから、いままで(水の)苦難に陥っていた状況は飛散し、運勢が向上するという卦です。
あるいは水を雲や霧としてもいいでしょう。この場合は雲や霧に覆われていたものが風にとばされるわけですから、目の前が開けてきます。いずれにしてもいい卦です。
これをフセイン大統領にあてはめると、このことは国連の査察のことをいっているのではないでしょうか。
つまり、イラクは大量破壊兵器保持の疑惑をもたれてきましたが、実体は霧の中に包まれてきました。査察によって真相が明らかになるととれそうです。五爻を見てみましょう。
渙のとき、其の大号を汗の如くにす。王居を渙すれば咎なし。
王者の発した命令(大号)は、一度でた汗のように元には戻らない。王居(王の蓄えたもの、つまり財産)を民にまけば咎はない、といった意味です。
先日イラクは国連の査察の無条件の受け入れを表明しました。大号とはこのことでしょう。フセイン大統領にとっては大きな決断で、一度くだせばもう撤回はできません。
王居とはこの場合、これまでイラクが拒んできた大統領宮殿の査察にとりましょう。大統領宮殿を査察団の散らすにまかせれば咎はないということです。ゆえに、紆余曲折はあるでしょうが、英米の提案している安保理の新決議はとおらず、イラクの受け入れた査察は実行されるでしょう。こうなれば、大規模な戦争は起こりません。とりあえずフセイン大統領は命脈を保つと易断いたします。
しかし、渙は散らすという意味です。散らすのがフセイン大統領の肉体でないことを小生は願っています。
もしそうだとすれば、そのまえに多くの人命が失われていることは間違いはないのですから。