二〇〇二年五月一日
阪神タイガースの運勢を占う。

阪神タイガースが好調です。
開幕から一か月たつ現在、首位を維持しています。しかも七割近い勝率を残しています。

いったいどういうわけでしょうか。

星野監督による人心の一新、井川に代表されるような若手の成長、アリアスやムーアといった外人選手の活躍などいろいろと理由はつけることができましょう。

原因はともかくとして、リーグのトップを走っているのは巨人ではありません。ここ数年成績が最下位だった阪神なのは痛快事です。このところ凋落ぎみのプロ野球は阪神の快進撃に活気づいています。

また、長島監督や野村監督のいないプロ野球にあって注目をあつめる監督といえば星野監督となりましょう。星野監督の阪神就任はプロ野球を面白くしてくれるかもという期待がありました。
期待が高まったうえでの快進撃ですから、これは盛り上がります。

しかも、これはプロ野球だけの問題ではありません。阪神の活躍に勇気づけられるものも多いでしょう。優勝となればその経済的効果は計り知れません。『阪神ファンの経済効果』(角川書店)という本もでています。まさに阪神の活躍は日本経済の再生の鍵を握っているといっていいでしょう。

それはともかくとして、阪神は優勝できるのでしょうか。いまは快調でももうしばらくすると投手力の崩壊や打線の沈滞する時期がやってくるのではないでしょうか。たしか二年か三年まえも阪神は一時的に首位に立ったこともありました。躍進は一時的なものかもしれません。

そこで阪神タイガースの運勢について占ってみることにしました。

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山雷頤の初爻を得た。

頤は上と下に陽爻があり、間には陰の空隙があります。ぽっかりとあいた空間が口に似ているから、転じて養うという意味になります。占ってこの卦が出た場合、何によって養われているかに注目せよということです。

いまの阪神を養っているものとはなにか。これはファンでしょう。阪神の躍進によってファンは色めき立っています。優勝への期待といっていいでしょう。

また、頤は山の下で草木が震えている象です。草木が震えれば芽をだします。いつのまにか阪神の選手層は厚くなっているのです。
なにやら優勝の希望が見えてきたようです。

初爻を見てみましょう。

爾(なんじ)の霊亀を舍(す)つ。我を観(み)て頤(おとがい)をたる。凶なり。

霊亀とは占いにつかう亀のこうらです。大切なものです。それを捨てて人に養ってもらおうとして口を開けるようでは凶だという意味です。

解釈が難しいですが、躍進で世間の注目を集めたり、あるいは優勝がちらついてくると、基本的なプレーを忘れ、投打のバランスが崩れてしまうということなのかもしれません。あるいはここ一番という試合で決定的なエラーが起こるとでもいうのでしょうか。

しかし、霊亀を捨てるとはこれまでの古い体質をかえ、生まれ変わるとも考えられます。このことは悪いことではありません。一時的な活躍におごってはいけないという戒めにとりましょう。

また、占いにつかう霊亀は、各球団の戦力データとも考えられます。それを捨てるわけですから、勝負の結果は上位の球団が順当に勝つというようにはいきませんよということです。

おおいに迷いますが、ここはおもいきって阪神は優勝する易断いたします。

実力のある選手をそろえた球団が毎年優勝するというわけではありません。なにが勝敗を分けるかといえば勝利に対する執念でしょう。今年の阪神にはそれがあるとみました。
いずれにしても今期のペナントレースはもつれるでしょう。

小生は阪神ファンというわけではないのですが、阪神の活躍に勇気づけられるものです。
阪神ははたして優勝するでしょうか。そしてまた日本経済のゆくえはいかに。

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