ムシャラフ大統領の運勢を占う

米国のアフガン空爆にたいし、イスラム系諸国では反米デモがおこっています。

そのなかで気になるのはパキスタンです。ムシャラフ大統領は米国にたいし協調路線をとり、タリバンに見切りをつけました。そのことによって、経済制裁を解除することに成功し、核兵器の保持もさしあたって黙認されました。さらに六億ドルの経済支援をとりつけました。いわばポイントを稼いだことになります。

また、軍の強行派の将軍を罷免したり、国内の原理主義の政党の党首を自宅軟禁したりしています。この間の対応は素早いものがあります。

しかし、パキスタンでは大規模な反米デモが繰り広げられ、マクドナルドが襲撃されています。また10日には軍総司令部で放火とみられる火災が発生しました。国内の強行派によるムシャラフ大統領の暗殺やクーデターの可能性は日増しに高まっています。

思い返せば、パキスタンといえば、宗教が違うからインドと分離した国ですし、過去カシミールをめぐりインドと戦争を重ねてきました。しかも現在パキスタンはカシミールの武装勢力を支援しています。
国内にこれといった産業や経済基盤がない国ですから周辺の大国に対抗するため、国内外の原理主義勢力をこれまでに支援し、米国に逆らってまで核開発を強行してきました。

それが、いまや米国に同調し、反テロリズムに方針を大きく変えたわけですから、国内の反発は避けられないでしょう。今後の対応を少しでも間違えれば、「ムシャラフは米国の手先となった」などと、たちまち国民から裏切り者扱いされてしまうでしょう。ムシャラフ大統領はどこまで米国に協力するかは、今後非常に難しい判断を迫られることでしょう。

まさしく、未曽有の国難にあってムシャラフ大統領は大きな賭けにでたのです。

パキスタンがクーデターや内戦によって不安定な状況におちいれば米国の戦略は大きく狂います。しかも、混乱は周辺諸国に波及するに違いありません。その混乱のなかで、テロリスト集団が新たに生まれるかもしれませんし、イスラム原理主義を国是とする勢力が台頭することも大いに考えられるのです。そのなかでもパキスタンの核兵器とテロリストの組合せは恐怖のシナリオです。

そこで、ムシャラフ大統領の運勢を占ってみることにしました。

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ムシャラフ大統領の運勢を占う。

地天泰の二爻をえた。

先日テロの可能性について得た天地否の逆の卦です。天地否が万物が交わらない卦に対して、地天泰は万物が交わる象です。
なんと、非常にめでたい卦です。易者さんのところにいけば必ずこの卦がどこかに描かれています。地天泰は易者さんのシンボルでもあるのです。
易経には「内陽にしして、外陰なり、内健にして、外順なり」とあります。外見は情けないようですが内実はしっかりとしているという意味です。ムシャラフ大統領はこのような人物だというのでしょうか。

また、この卦は君子の勢力が増強して小人を駆逐する象です。

二爻を見てみると「荒(こう)を包(かさ)ね、馮河(ひょうが)を用い、遐(とお)きを遺(わすれ)れず、朋(とも)亡(うしな)う。中行に尚(おこなう)うを得たり。」とあります。

荒れた人(この場合は穢れた人)でも包容してあげ、大河を徒歩でわたるような冒険もする。疎遠でも才徳ある人にもを配慮すれば、友達を失うことがあっても中道を行なうことができるといった意味です。

これをムシャラフ大統領にあてはめてみます。
「遐(とお)きを遺(わすれ)れず」というのは、これまで疎遠だった米国に配慮することと思われます。
「朋(とも)亡(うしな)う」とういうのは、ともに行動してきた国内の原理主義勢力や軍の強行派を排除するということでしょう。
「馮河(ひょうが)を用い」るというのは、その時には積極果敢な行動にでることになるでしょう。また、「荒(こう)を包(かさ)ね」は、荒っぽい手段や汚い手も辞さないということでしょう。

ゆえに、ムシャラフ大統領は今回の危機を契機に反対派を一掃するでしょう。そして米国よりでもなく原理主義でもない独自の道を歩むと易断いたします。

ムシャラフ大統領は意外にしたたかです。ムシャラフ大統領は米国の圧力に屈しているように思えますが、利用されているのは実は米国のほうかもしれません。なにしろ、ムシャラフ政権が崩壊すれば、一番困るのは米国ですし、さらにいえば「国際社会」全体なのですから。


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