二〇〇三年三月二十二日
侵略戦争の戦局を占う。
ついに、戦争が始まりました。米英軍はイラクの首都バグダッドを目指して猛烈な勢いで進軍しています。これまでに入ってきた情報では、イラク兵の投降が相次ぎ作戦は英米の思惑通 り進んでいるようです(もちろん現在の情報などはあてにはできませんが)。
小生、先にフセイン大統領の運勢を占い、査察が進展し、武力行使の決議は可決されず、戦争は回避されると易断いたしました。
占った十月以降、査察は進展し、安保理では英米の主張する武力行使の決議は可決されませんでした。しかし、戦争は起こってしまいました。
もとよりこの戦争は大義のない戦争です。戦争には大義などは一切なく、どんな戦争も不正だという考えもありましょう。しかし、現実には戦争は起こるのです。そして、戦争にいたるプロセスも様々です。どのような経緯で起ったか、国際法の遵守や他の国々からの賛同を得ているかなど、正当化の度合いも様々なのです。今回の戦争はどうでしょうか。この戦争は、進展していた査察を中断させ、安保理の決議もなく軍隊を進め、他国の政権をすげかえ、都合のよい政権をたてようとする戦争です。著しく大義のない戦争、つまりは侵略戦争といっていいでしょう。
そもそもこの占いで得た卦、渙は散らすという意味です。フセイン大統領は権力の座から消えさる運命と占うことも可能でした。
正直申し上げて悩みました。しかし、解釈に悩む場合は道義にかなう方をとるのが小生の主義です。結局、誤断のそしりを受けようとも致し方ありません。
そこで、気持ちを切り替え、今回の侵略戦争の戦局について占ってみることにしました。
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沢水困の五爻を得た。
沢は水の溢れているところで、溢れているから喜びを示します。水は水が滞留しているところで、いく手を阻まれている状況を示します。沢から水は溢れ出ていますが、下卦の水のに吸い込まれていってしまう状態です。
困と言われているとおり困難を示す非常に悪い卦です。
この卦は、君子は困難な状況にあってもほほえみを絶やさないというのが本来の意味ですが、この場合はちがいます。報道では外面 上の華々しい戦果を誇っているが、内面においては困難な状況に陥りつつある英米軍の状態ではないでしょうか。
されば、バグダッドを目指して進行する英米軍も、イラク軍の頑強な抵抗にあい、ユーフラテス河を渡河する地点で打撃を喫するということでしょうか。大河は、歴史上大軍が破れる場所でもあります。赤壁の戦いや、肥水の戦いがいい例です。しかも、安保理決議をとりさげたという外交の失敗やトルコに軍が駐留できないという作戦上の失敗があるのです。しかし、やはり英米軍は最新の装備をほこる精鋭部隊です。近年起こっている軍のRAM化は戦争の歴史を覆すものです。とすれば、そのような状況は考えられないでしょう。それでは、困難な状況とは何をさすのでしょうか。
五爻を見てみましょう。
はなきり、あしきられる。赤ふつに苦しむ。
はなきりは鼻を切られること、あしきりは足をきられること。いずれも古代の刑罰です。赤ふつは赤い色の前掛けです。
古代の刑罰といい、赤ふつといいなにやら大量の血がながれるようです。英米軍の血が流れないとすれば誰の血が流れるか明らかでしょう。米国はこれまでに何度となく大量虐殺を繰り広げてきました。米国は以前にも増しおごりたかぶっている状態です。かつて繰り返されたことが今回も起こる可能性が高いでしょう。
非常に難しい状況ですが、米国が力を行使すればするほど、エスカレートすればするほど、他国の政府や民衆の反発は強くなり、米国は困難な状況に陥ると易断いたしましょう。
しかし、小生反省しております。フセイン大統領の運勢を気づかう前に、中東のために何が一番いい選択肢なのかを占うべきだったかもしれません。