二〇〇三年四月一二日
戦争は終わった?
イラク政府は忽然と姿を消してしまいました。米国のハイテク兵器の破壊力を前にして、恐怖のあまり戦意を喪失してしまったということでしょうか。しかし、それにしても整然と消えていってしまったように思えます。
内部崩壊ならばニュースとしてもっと詳細に報じられると思います。
もとより勝機のない戦いです。しかし、いかに独裁国家といっても国に殉ずる人間はいるということを我々は知っています。なぜ徹底抗戦は行われなかったのでしょうか。
ひょっとしたら、徹底抗戦は望みがない。さりとて無条件降伏もできない。そんな状況のなかでイラク指導部の内部は政府組織の解散を決めたのかもしれません。
現在イラクでは治安の悪化がとりざたされています。しかし、この決断により今後おこるかもしれなかったさらに壮絶な事態を回避したとすれば、ほんのわずかですがホッとするような気もします。いずれにしてもこの戦争の実情は当分は分からないでしょう。
フセイン大統領の生死は不明のようです。米国としてはフセイン大統領は生きていないほうがいいと思っているのでしょう。生きていれば裁判にかけねばならず、米国にとって過去の都合の悪い話も出てくるのかもしれません。
アフガンのときのビンラディン氏の場合もそうでしたが、戦争が終わってしまえばいつのまにか生死はどうでもよくなるのでしょうか。さて小生、先に米国は困難な状況に陥ると易断しましたが、どうなのでしょうか。
もしや誤断でしょうか。
実際、戦争は短期間で終わりました。戦争を推進してきた米国のタカ派は勢いづいています。
しかし、米国はすっかり軍事力に頼る体質になったと思います。力の行使の帰結はいったい何をもたらすのでしょうか。更なる力の行使でしょうか。今は事態の推移を見守りたいと思います。
この戦争で無意味な死を遂げたイラク国民の冥福を祈ります。