ジョー先生

ヨセフアンドレオンに出入りさせていただいております、広告代理店DのAと申します。
この度は、私の悩みを易題にあげてくださるとのこと、ありがとうございます。
詳細を記せとのことですので、お手紙を書かせていただきます。

さて、占っていただきたいのは、私の部下、Hちゃんの運勢です。
正直に言いますが、Hちゃんが入社したその日から、私はずっとHちゃんに振り回されています。
彼女は美人で性格も明るく、さっぱりした子です。私は彼女が大好きです。
それで、何度もアタックを試みたのですが、いつも上手くいきません。気勢をそがれるというのでしょうか、「よし、今日こそは」というときになると、彼女はそれを察するのか「Aさんみたいなお兄さんがいたらよかったな」とか「Aさんが上司じゃなかったら、会社辞めていたかも」などというのです。
こう言われたらアタックなどできません。
私はHちゃんの信頼に応えようと、あるときはHちゃんのよき兄として、またあるときはよき上司として、またあるときは無二の親友として、とにかく、そういう役割を必死になって演じてきました。
いつの日かHちゃんに私の思いが通じるのではないかという、かすかな希望を抱きながら。

しかし、私もやはり男です。そんな中途半端な立場で生殺しの目にあうのは辛いものです。

転機が訪れたのは、今年の4月です。あるところでBという男と会いました。
Bは、Hちゃんが前に勤めていた会社の男です。 当然、Hちゃんの話になったのですが、Bの話は私にとって衝撃的でした。
その頃のBとHちゃんの関係が、いまの私とHちゃんの関係とまったく同じなのです。 つまり、BもずっとHちゃんのよき兄、よき上司、無二の親友としてがんばってきたというのです。
さらに打ちのめされたのは、次の事実です。なんと、Hちゃんには7年だか8年だか同棲している男がいるというではありませんか。
Hちゃんと机を並べて仕事をするようになって3年近くになりますが、これまでそんな話は聞いたことがありません。Hちゃんは私のことを、よき兄とも無二の親友とも思ってくれてはいなかったのです。
私は深く、深く、傷つきました。

私は苦しみました。Hちゃんに事実を確認したい。でも、本当のことを知るのが恐い。そして、いつしか私は心の癒しをキャバクラに求めるようになりました。
もちろん、そんなところに通っても心が満たされるわけはありません。しかし、ずるずるとはまっていきました。
キャバクラへの出費は私の苦悩の深さに比例して、日増しに増えていきました。このままでは人生を棒に振りかねません。
そこで今月のはじめ、私は持てる勇気のすべてを振り絞り、Hちゃんを問いただしました。
「彼氏がいるのはいいんだけど、どうして一度も話してくれなかったんだい?」
Hちゃんはいたって冷静でした。今思えば、あらかじめ私に何を聞かれるのかわかっていたのでしょう。
彼女はこう答えました。
「べつに隠していたわけじゃないですよ。Aさんに言うの、恥ずかしかったんです。それと、実はあんまり上手くいってないんです。本当は、この8月に結婚するはずだったんですけど、それも流れちゃって」
この話を聞いて、私の頭は真っ白になりました。私には彼女の話をどう受け取ったらいいのかわかりません。
自分に都合よく解釈すればこうなります。彼女は私のことを男として意識していたから言えなかったのだ。おまけに、上手くいっていないということはチャンスではないか。
しかし、どうしても、そう受け取ることができません。 私の心の中は「上手くいっていない。結婚が流れた」という言葉にすがりたいという気持ちでいっぱいなのですが、冷静に考えると、これもウソか本当かわかりません。

正直な話、私はもうHちゃんを信じてはいないのです。だけど、Hちゃんを愛しているのです。
私の頭の中は、朝から晩までHちゃんのことでいっぱいです。もうHちゃんのいない人生なんて考えられません。
Hちゃんのことを、本当の本当に、心の底から愛しているんです。

ジョー先生、お願いです。
Hちゃんは結婚するのか、しないのか。いったいHちゃんはいま、何を考えているのか教えて下さい。
キャバクラの割引券ならいくらでも持っています。お礼にそれを差し上げます。

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